「言ったね? 木乃さん」

「は?」

「『わたしがくっつけてやる』ってさ」


――!!


「楽しみだなぁ。木乃さんが、生徒会の新メンバーになってくれるなんて。僕のサポートしてくれるなんてさ」

「なっ……」

「二言はないよね?」

「別に生徒会に入るとはひとことも……」

「僕の隣で。心が折れそうになったらヒーリングしてくれるんだろう?」


なんでそうなるの。

それ、どんな役職だよ。


「モトコー。そんなヘンタイ腹黒眼鏡の秘書になんかなっちゃダメ!!」

「ならないよ。秘書なんて生徒会にないよ」

「木乃さん。生徒会に入れば受験のときいくらか有利だよ? ポイントを稼がないかい?」

「え、そうなんですか?」


受験に、有利……。

奉仕活動とかで?


「美味しい紅茶とお菓子を毎日だそう」

「え……?」

「揺れないで、モトコー!!」