「お前のしたこと、許されると思うなよ?」

「……別に小林くんに許して欲しいなんて思っていないよ」

「なんだと!?」


「会長は……」と、割り込んだのは千夏だった。


「会長は、あの日、どさくさに紛れて暴力をふるったり便乗して面白おかしく暴れた生徒を何人も停学にしたの」

「停学……?」

「青山くんも、そうなる予定……だった」


(……は?)


「千夏にはね、前々から木乃さんの弱みを探してもらっていたんだ。トクダネをゲットしてきたから、青山雅人の停学は取り消してあげたのさ」


トクダネって……あの写真?


雅人の停学取消と引き換えに手に入れたの!?


「どうせ綺麗にならないなら、この学校を破滅させてしまえばいいと。そう思うんだけど……もう、いいや」


(……え?)


「僕は疲れてしまったよ」

「会長っ……」

「千夏」

「…………」


見つめ合う会長と千夏。


「君は、もう……自由になるといい」


そう言って会長が生徒会室から出ていった。


残された千夏は放心状態になっている。