そう聞き返したのはレオだった。


歪んで笑う会長が、口を開く。


「そうさ」


――!!


「なんで……」

「クズを消すためだ」

「それで、あんな乱暴な連中を呼び寄せたの?」

「とても簡単だった。簡単すぎて笑えたよ。ちょっとバイクにイタズラして、うちの生徒の仕業だというタレコミを流したらあっさり乗り込んできた。さすが頭の弱い連中だ」

「アンタのせいで、多くの犠牲が出た……!!」

「怪我したのは青山くんと体育教師一人だけ。最小限の犠牲で最大限のクズを追い払う予定……だった」

「!?」

「もっとおおごとになって。大きくニュースにでも取り上げられたらよかったのに」