*
「喧嘩……? 佐々木会長と小林副会長が?」
千夏の話だと、2人が生徒会室でヤバイ雰囲気になっているらしい。
「私には止められなくて。だけど、先生を呼ぶわけにもいかないし」
「なるほど。それでボクたちを呼んだんだねー」
「……俺がケガ人ってこと忘れてねぇか?」
とにかく行ってみるか、と全員で生徒会室へと向かった。
そこでは――。
「……っ!」
佐々木会長の胸ぐらを、小林副会長が掴んでいた。
「見損なったよ」
今にも殴りかかりそうな、副会長。
「なんとでも言えばいいさ」
不敵な笑みを浮かべる、会長。
「なっ……なにやってるんですか!?」
わたしの声で、ようやく2人がこっちを見る。


