『誰にも言うなよ?』



「罪滅ぼしがしたいなら、劇に出なよ」

「……え?」

「学校行事に参加しろって言ってんの。ボクたち放課後残って進めてるんだ。キミも協力できるよね?」


レオの言葉に、頭を縦に振る千夏。


「頼んだよ」


もしかして、レオ。

これが目的で千夏を執拗に責め立てたんじゃ……。


レオと目が合うと、ニッコリ微笑んだ。


……恐ろしいやつめ。


「で?」


と、ここで雅人が口を挟む。


「なにを助けて欲しいって?」