千夏……。
「だったら土下座でもする?」
――!?
「できないの? やっぱり口だけなんじゃない?」
女の子にこんなに冷たくしてるレオを見るのは初めてだ。
「……できる、」
千夏が、床に膝をつけた。
「やめて……! もう、いいから」
千夏に駆け寄り、土下座を止める。
「やりすぎだよ、レオ」
「やりすぎじゃないよ。ここでボク一人に責められるなんてたいしたことじゃないから。クラスメイトみんなから冷やかしの対象にされたモトコがどれだけ傷ついたか思い知ればいい」
レオの言葉に、千夏の目から涙が溢れた。
「っ、ほんとに、ごめん……」


