『誰にも言うなよ?』



2人が祝福してくれているところ


とても言い出しにくいのだけれども


正直わたしは先生と恋人になれたかと言ったら自信がない。


頬にキスをされて舞い上がった。


だけど


『俺を煽るのはいいが

 次は、こんなもんじゃ済まさねぇよ?』


そう微笑んだあと


先生は、いつも通りの先生に戻った。


普通に事務所の掃除をして


夕方にはあがって直帰した。


彼女にしてあげると言われたわけでもないし、好きとか愛してるという言葉をもらったわけでもない……。


それに、忘れてはならない存在がいる。


“アキ”さんだ。


先生の……『通い妻』的存在。


もしもアキさんが先生の本命なら……

わたし、浮気相手だからね!?


「ねえ」


突如、屋上にやってきたのは――。