「そういえば愛美、モトコっちがバイトのことで千夏から言われてたときちょっとフォローしてたよね」
「……うん」
どういう心境の変化かわかんないけど、あれはビックリした。
「いいじゃん。誘ってみようよ!」
「えぇ?」
「私たち3人と青山くんだけじゃできないし」
不本意だが優那の言うとおりだ。
「私も一緒に誘うから。明日声かけてみよ?」
「……うん」
*
「送ってくれて、ありがとうー!」
優那がレオの車から降り、見えなくなるまで家の前で手を振り続けていた。
「いい子でしょ? ユウちゃん」
「あ……うん。そうだね」
「モトコっちって可愛いニックネームだねぇ」
「いきなり呼ばれてビックリしたけどね」
「モトコと合うと思ったんだよね、あの子」
「え?」
「モトコも名前で呼ぶようになったみたいだし。仲良くなれたみたいでよかったよ」


