「レオくんお店したいのー?」
「でも、面倒くさくない?」
レオの周りの女子が食いつく。
「ボク、アルバイトしたことないし、これからも飲食店で働く機会ってそうないと思うんだよねぇ。だから経験してみたいかなぁ」
正気!?
あんたそんなキャラじゃないでしょ?
「偉い、レオくん」
「っていうか飲食店で働くことない人生ってどんなコース!?」
「どんなのしたいの?」
「んー、そうだなぁ。女の子が喜びそうな可愛いカフェとか?」
すると、
「それは熱い」
「他校の女子が寄ってくれるかも」
男子の目が輝く。
それから、あっという間に学祭の出し物の案がまとまった。
「委員長、頼んだぞ」
「生徒会からの許可いるんだろ?」
他校の女子と出逢いたい男子にやる気がみなぎっている。
「……うん! かけあってくる!」


