腕を引かれ、


あっという間にソファに押し倒されてしまった。


「ちょっと……」

「ボクがキミを大好きなこと忘れたとは言わせないよ?」

「……!」

「なのに2人きりになったりして。こんなに近くにきて。無防備だよねぇ」


レオとわたしの重みでソファが沈む。


わたしを掴むレオの手、すごく冷たい。


「……ここ、雅人の家だよ」

「どこだろうと関係ないさ」


綺麗な顔で見下ろされる。


透き通るような、銀色の髪と素肌。


黙っていれば異国の王子様みたい。


すずかちゃんのクラスメイトたちは、そんなレオだからこそ、ときめいたのだろう。


「先生のこと教えるってハナシは嘘?」

「ウソじゃないよ」

「レオは先生のなにを知ってるの……?」

「居場所」

「え……」

「知りたい?」

「……うん」

「なぜ?」

「ぶん殴ってやろうと、思って」