「ってかあの子って本当になんなの?いつも三兄弟と一緒にいて不公平じゃない?」
そしてまた黄色い声に混ざって聞こえる私への批評。
「たいして可愛くもないくせにさ」
「あの顔で三人と並ぼうなんて100年早いっつーの!」
言われなくても分かっております。
靴箱を開けると〝佐崎茉莉ウザイ〟と書かれた紙。こういうのは一時的だって分かってるけどへこむなあ……。
「気にすることないからね。こんなのうるさい女子たちの嫉妬なんだし」
そう言って男前に紙を丸めたのは……。
「うう……景ちゃん」
景ちゃんはまるで彼氏みたいに頭を撫でてくれて、私も応えるようにギュッと腕を掴む。
ああ、やっぱり景ちゃんが男の子なら確実に私は惚れている。少なからず朝から無言で教室まで一直線の男よりよっぽどイケメンだよ。



