昴さんはみんなのコップに麦茶を注ぎ足してくれて、この状況について詳しく話してくれた。
「元々うちの家系は吸血鬼の血を引いていたんだ。古いご先祖さまが東ヨーロッパの有名な吸血鬼だったのはうちの家系じゃちょっとした自慢話でね」
あはは、と笑う昴さん。
笑いたいけど、うまくできない。というかどんな反応をして聞いたらいいのか分からない。
「それ曾祖父が結婚した相手の血筋が透明人間で、俺らからすると曾祖母になるんだけど。そのふたりから生まれた祖父が吸血鬼と透明人間の血を引き継いでいてね」
「………」
待って、頭が混乱してきた。
えっと、ひいおじいさんが吸血鬼で、ひいおばあさんが透明人間で、生まれた息子が昴さんたちのおじいちゃんで。
吸血鬼と透明人間を引き継いでたってことで合ってる?
「それで祖父が結婚したのは……」
「狼男ですか?」
「ピンポーン!正確には祖母だから狼女なんだけど」
頭の上で見えないイラストを書いて整理しないとワケが分からなくなりそうだ。



