いつも可愛い晶くんの顔が険しくなる。すると霧島くんがあざ笑うように制止している晶くんの手を払い退けた。
「俺の邪魔をするのか?透明人間」
「………」
「そんな役にも立たない力なんてゴミと一緒だな」
また霧島くんの煽るような言い方。本当にこの人は人に喧嘩を売る天才だと思う。
すると晶くんの顔つきが変わって怖いぐらい霧島くんを睨み付ける。
「先祖の血を悪く言うのはやめろ」
温厚な晶くんをここまで怒らせるなんて……。
こんな風にトゲがある言い方ばかりをして、いまだに霧島くんの目的は分からないまま。
「だったら透明になるだけのその力でなにができる?」
「なんでもできるよ。少なくともチェリーボーイの生徒会長よりはね」
「……俺をバカにするなよ」
「バカにしてないよ。ただ女の子の扱い方も知らないのにまりりんに気安く声をかけるなってこと」
シーンと辺りが静まり返って私がゴクリと息を飲んだ次の瞬間、晶くんの姿が見えなくなった。
透明になった晶くんは私でも目で追うことはできない。



