そして朝のホームルームが始まるまでのわずかな時間。私たちは何故か今グラウンドの片隅にある用具室にいる。
「つーか狭いんだけど」
「ゲホゲホッ!ほこりっぽい!」
確かに聖が狭いと文句を言うのも分かるし、晶くんがむせてしまうのも分かる。
密室された空間には陸上部が使うハードルや三角コーン。他にもサッカー部や野球部の備品が置いてあって、三兄弟との密着度が半端ない。
「仕方ないだろ。ここは窓がないし扉を締めれば完全な密室。声ももれないし学校で話し合うにはこの場所しかないんだよ」
まるで昴さんは誰かから監視されてるみたいな言い方だ。
「それで?なにを話すんだよ?」
聖の質問に私と晶くんの視線が昴さんに向く。
「最近やたらと見られているような気がして、
ちょっとひとりで調べてみたんだ」
メガネ越しの昴さんの瞳が鋭くなった。



