そんな置き去りな気持ちを残されてレポートがはかどるわけもなくて……。
私がようやく半分書ききったところで聖はすでにレポートを終わらせていた。
「これ職員室に出しに行くけど」
「私はまだ終わらないから先に行っていいよ」
……はあ。私のほうが早く図書室に来たのになにをしてるんだか。
聖はさっさと終わらせちゃうし、さっきの行動はなんだったんだろう。
本当にゴミがついてただけ?
それを確かめる術はないんだけど……。
扉へと向かう聖の足音が背後で響いている。
「なあ、帰り一緒に帰る?」
「へ?」
振り返ると聖は足を止めて私を見ていた。
「もうすぐ暗くなりそうだし、隣だから同じ家に帰るようなもんだし……」
「か、帰る!すぐ終わらせる!」
ああ、私ってビックリするぐらい単純だ。
聖はフッと口元を上げて、そのまま職員室にレポートを出しに行った。



