それからもなんだか気持ちが落ち着かなくて、
また奇妙なことが起こるんじゃないかとソワソワしてしまう。
霊が見える体質でもないし感じるタイプでもない。どちらかといえばそういうことに疎いほうだったのに……。
「まーりりん♪」
「……ひゃっ!」
廊下を歩いているとまた背後から肩を叩かれて思わず過敏な反応をしてしまった。
「あはは、そんなにビックリしなくてもいいのに」
甘い顔で笑っているのは晶くん。ただの殺風景な廊下が晶くんが立っているだけで周りにお花が舞ってるように見えるというか……とにかくキラキラと眩しい。
「晶くん、どうしたの?」
ここは2年の階なのに。
「まりりんに会いたくて来ちゃった」
「ええ?わ、私に?」
こんな会話をしてるだけで各教室からの女子たちの視線が痛い。晶くんはただでさえ派手な格好で目立つから。
「あは、半分嘘。本当は2年の先輩に呼ばれたから来ただけだよ」
そして距離の詰め方も上手だからすでに校内には私より沢山の知り合いがいる。まあ、全員女子なのは言うまでもないけど。



