「瑠佳さん」


「なに?」


「あたしのこと、好きになった?」


「好きなんて言ってねえだろ! 自惚れんな!」




 すごい勢いで噛み付かれた。でも、照れてる? 顔が赤くて可愛いなんて、また思ってしまった。




「あたしは、好きです」


「は?」


「瑠佳さんのこと……多分、一目惚れでした」




 部屋に入ると綺麗な男が睨みつけてきて、びっくりしてしまった。
 男とルームシェアする。その事実が衝撃でなにも考えられなかった。
 性格も癖のある人だし。



 でも、今思えば。



 彼のことばかり考えてた。
 彼の言葉で怒ったり、泣いたり、今は嬉しくなって……。



 いつの間にか好きになっていた。