「お前な、人を叩くのは暴力だって習わなかったか?」


「こんな美人と付き合うのだって十分暴力だろ!!」


ついに意味不明な事を言い出してしまった。


美人と付き合うことが暴力になるのなら、世の中暴力で満ち溢れていることになる。


「立花、お前少し飲み過ぎだぞ?」


「うるさい! 年下のくせに充実しやがって!!」


そう言われると同時に、再び立花の手が飛んできて俺の肩をドついた。


今日は最低な日だ。


そう思いながらも、咲を自慢できたことに満足していたのだった。