その音は数十分間鳴り続けた。


俺がここで物音を立てたことで、動物が入り込んでいると思っているのかもしれない。


鈴の音で外へ出られるなら、俺だって出て行きたい。


それができるのなら苦労なんて最初からしていない。


俺は唇をかみしめて、鈴の音を聞いていたのだった。