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家に戻るとあたしはさっそくプラウンターを庭に並べて行った。


細長いプラウンターの中に園芸用の土を入れていく。


花を植えたことなんて今までなかったけれど、やってみるととても楽しい。


どこにどの花を植えようか。


この色とこの色は隣り合っていたほうが可愛いかな。


道からみるとどんな感じかな?


色々な事を考えながら花を植えていると、知らず知らずの内に鼻歌まで口ずさんでいた。


1時間ほどかけてすべての花を植え終えて家に入ると、優生がリビングで鈴を鳴らしている最中だった。


クマよけ用とあって、すごく大きな音が響いている。


あたしは思わず耳を塞いで優生を見た。


「このくらい鳴らせば出ていくかな」


あたしの様子を見た優生が鈴を鳴らすのをやめてそう言った。


「すごく大きな音が出るんだね」


「あぁ。屋根裏にも届いてるだろ」


「出て行ってくれればいいけど」


あたしは不安を抱きながら天井を見上げたのだった。