「別に、責められたワケじゃないよ。お父さんはあたしの事を心配してるだけ」


あたしがそう言うと、優生はふっと優しい笑顔を浮かべた。


「俺、咲のそういう所が好き」


突然言われた恥ずかしいセリフにあたしは顔が熱くなるのを感じた。


「なによ、いきなり」


「だって、本当に好きだし」


グッと至近距離でそう言われたら逃げられない。


あたしは自然と目を閉じて、優生の唇の温もりを感じたのだった。