騒がしさは日中から始まっていた。


今まで聞いたことがないくらいの至近距離から人の声が聞こえて来たのだ。


ベッドに横になっていた俺は驚いて飛び起き、床の穴から下の部屋を覗いた。


ついに犯人たちが家にやってきたのかもしれない。


そう思い、ゴクリと唾を飲みこんだ。


しかし、穴から見える部屋は相変わらず何もなく、人の様子もなかった。


気のせいか?


そう思って耳を澄ませてみると、その声はどこか別の部屋から聞こえてきていることがわかってきた。


だけど間違いない。


この家に誰かがいる!