ユウセイと目が合った。


ユウセイは驚いて脚立から落ちてしまった。


俺はその様子を見て息を飲む。


これはチャンスだ。


俺がここから脱出できる最大のチャンス。


ユウセイはここに人間が監禁されている事を知り、そして警察に通報してくれるに違いない。


期待に胸が膨らんでいく一方、心の中に黒いモヤが生まれていた。


ユウセイはマイという女に手を出そうとしていた。