頼むユウセイ、早く帰って来てくれよ。


心の中で願いながら2人の様子を見るしかない俺。


「あたしは何度もお見舞いに行った! だけどいつも門前払いされてた!」


サキが叫ぶようにそう言った。


ユウセイが目を見開く。


「門前払い?」


「そうだよ。あんたのイイナヅケっていう女に……」


サキの声が小さくなる。