「買い物?」


サキが聞く。


「あぁ。ほら、少しくらい酒とか飲みたいだろ?」


ユウセイがタチバナへ向けてそう聞いた。


「いいねぇ! うまい料理にうまい酒。最高だね。マイちゃんは飲めるの?」


「少しなら……」


「でも、ユウセイはタチバナさんを送って行かなきゃいけないでしょ?」


サキが慌てた様子で会話に割って入った。


「俺は飲まないから安心して。酒を買うならやっぱり車で移動した方がいい。買い物は俺が行くよ」