さっそく立花さんが真衣の料理を褒めはじめた。


「ありがとうございます。料理は趣味なんです」


真衣が照れながらそう返事をした。


優生がチラリとこちらへ視線を向けて、ウインクする。


車の中で料理を褒めるように言っていたのかもしれない。


そんな事をしなくても、真衣の料理はどれもおいしくて褒めずにはいられないのに。


心の中でそんな風に思う。


真衣と立花さんはすぐに意気投合し、話に花を咲かせ始めた。


あたしと優生はその会話に相槌をうちながら、料理を堪能する。


今日のパーティーは大成功だ。


だけどなぜだか、あたしの心には大きなモヤが生まれていたのだった。