一見、普通の木製の床に見える。


しかしホコリが舞い上がっている一角に視線をうつすと、黒くなっている所を見つけたのだ。


俺はすぐにベッドを下りて近づいた。


木の節の部分が黒くなっているのかと思ったが、そこには小さな小さな穴が空いていたのだ。


穴に頬を近づけてみると、微かに風が吹いてくる。


俺はその穴に右目を近づけた。


その穴から見えたものは、暗闇だった……。