☆☆☆

そこから先は2人の時間だった。


テレビを見ながらチャーハンを食べて、他愛のない会話をする。


咲は屋根をしきりに気にしていて、少しの物音で体をびくつかせた。


「そんなに怖がらなくても、蛇はどっかに行くよ」


俺がそう言うと、咲は不安げな表情を浮かべて俺を見つめるのだった。


その後2人で一緒に風呂に入り、じゃれあって、愛しい時間を過ごした。


今日の出来事を伝え、明日の予定を互いに報告する。


明日はバイトが休みなんだ。


じゃぁ、明日も優生の方が早く帰るんだね。


洗濯物、やっとくから。


ありがとう。でも、優生も疲れてるんだから気にしなくていいよ?


疲れてるのは咲も同じだろ?


そっか。


そんな会話が響いては消えて行った。