仕事は続く。


 疲労が滲んでいた。


 だが、やることはやる。


 この業界に入って、思うことはたくさんあった。


 記者は使い捨てだということも。


 あたしだって、いずれは捨てられるだろう。


 フリーになる記者は大抵、社在籍中にいろんな記事を書いて、実績を作っている。


 別に実績勝負ということはないのだが、あたしだっていろいろ書いてないと、いざという時投げ出される。


 淘汰ということだ。


 記者など、掃いて捨てるほどいるのだし……。


 週刊誌など、世の中にいくらでもあって、飽和状態だ。


 少しでもいいから、書いておこうと思う。