いずれかが続く。


 社にはデスクがいて、更に地下一階には校閲の人間たちが控えている。


 あたしの書いた記事も入念に目を通され、チェックがなされて、世に出るのだ。


 いわゆる作家とは違う。


 週刊誌ライターには芸術的センスは、ほとんど要らない。


 本来であれば、下種な記事などを書きたくないのだが、仕事なので仕方ないのである。


 いろいろあるのだ。


 日々追われて……。


 稀にカフェに行き、美味しいコーヒーを淹れてもらって飲みながら、記事を書くことがある。 


 羽を伸ばす感じで。


 癒しが欲しいと思うことはある。


 ゆっくりとしたような感覚の。