結構かかると思ったが、1時間程で3枚の宿題のプリントは片付いた。 梨子の教え方、上手かったな。 つーか頭良すぎだ。 そんな天才梨子へと目線を移すと、目を瞑り、じっとしていた。 「え。寝てる?」 「起きてます」 「じゃ、何してんの?」 「そ、それは…その……真緒くんのお部屋の…」 口籠る。 目を瞑って、俺の部屋の…なんだ。 意味がわからない。 天才梨子は、よくわからないことをする。