お父さんは一日泊った後、お母さんとお兄ちゃんのお仏壇にお線香をあげて帰ってしまった。


また、一人ぼっちだ。

寂しくなってしまい、二階の自室にある窓からテルくんの家を見つめた。相変わらず電気は点いていない。まるで人が住んでいないようにひっそりとしていた。



…テルくん、何を隠しているのだろう。


あたしは170日の約束を未だに夢見て待っていてもいいのかな?

沢山約束を破ったのに…。

ぎゅっと手のひらを握り締めると、あたしはカーテンを閉めて、そのままベッドへ倒れこんだ。


ふと、鞄から杜禰リマさんの本が落ちそうになっているのを見ると、直すつもりが手に取っていた。