「じゃあ、またな」



最後にもう1度触れるだけのキスをして

君は離れていく。



「うん、またね」

この声は多分君に聞こえなかっただろうけど。


聞こえていたら、変わっていたんだろうか。

隣に居てくれたんだろうか。



頑張ってくれたんだろうか。




最後にしたキスの後、

君が流した涙に気付いていてば……




ねぇ、君は────