それから、3年生になった。 変わらず紫色はそばにいてくれて、 クラスも同じだった。 私は右耳に光るピアスを触って 瞳を閉じる。 ─────── ─── 『雨、知ってるか?』 『何?』 『俺がお前を好きだってこと』 ─── ─────── 律がいなくなって、季節が変わりました。 そっちはどうですか? 季節なんてないのかな? 私ね、律のことまだ大好きだよ。 律は私のこと、すごく好きだったんだって 今になってすごくわかる。