今の駆流は誰よりも今までで1番かっこいい。




「信じてる。見てるよ、駆流。」




1人目のバッター。




ボール、ファール、ファール、ボール、ストライク。




見事に三振で抑えた。




次は相手チームのキャプテン。




さっきもヒットを打たれた相手。




でも、駆流はそんなの全然どうも思ってない。




ヒットを打たれたけど、ファーストが取って2アウト。




最後のバッターだ。




ストライク、ストライク、ボール、ボール、ボール。




またもやフルカウント。




最後の一球を球場中のみんなが見守る。



そして、ボールは真っ直ぐミットの中に・・・・・




「・・・・・・・勝った。」




「「「「「「うぉーーーーー!!!」」」」」




勝ったんだ。




勝った。




勝った!!




「駆流っ、・・・・・・甲子園、だよ。甲子園っ、行けるんだよーーーー!!!」




私はベンチで騒いでしまった。




でも、先輩達もみんな大喜びで抱き合っている。




駆流と朝飛の元に選手が駆け寄って整列する。




ウゥーーーーーーーーーッッ




挨拶を終えると応援席に向かって一礼。




みんな大喜び。




そりゃそうそうだ。




甲子園なんだ!!




みんながベンチに戻って来ると、キャプテンがみんなの元に駆け寄る。




「やったな!!・・・・・甲子園、行くぞーーーーーー!!」




「「「「おーーーーーっ!!!」」」」




みんなが喜んでいるのを後ろから見ていると、輪の中から駆流が抜けて私の元に来た。




そして手を引かれて抱き締められる。