「当たり前。俺だって投げれるかもしれないんだから。」




「だね。・・・・・じゃあ、これからの意気込みをどーぞ!」




私が手を駆流に出してマイクみたいにする。




「まず、光との約束を守ります!投げられなくても、バッティングで活躍出来るかもしれないから。甲子園に行く!!以上!!」




「私は、ベンチに入れるので、今まで以上に応援します!駆流がグレた時は私がなんとかします!!」




「俺グレないよー。光じゃないから。」




そういってまた意地悪な笑顔をする。




「私だってグレませーん!もし、だよ。何があるか分かんないでしょ?」




「まーな。じゃあもしもの時はお願いします。」




「了解しました。」





駆流がもしかしたら投げれるかもしれない。




進んでいる。




私達は確実に進んでいる。




前よりも甲子園が近くなった。




今年は、今年こそ、甲子園に行けますように。




先輩を、みんなを、駆流を勝利に導いてください。