君と駆ける夏


氷を袋に入れて手首に当てる。



「痛くない?ちょっと包帯準備するから氷持ってて。」


「うん。大丈夫。っ!痛ってぇ!!」



「やっぱり痛いじゃん。ほら、包帯巻くよ。」



駆流の手首に痛み止めを塗ってその上から包帯を巻く。



「・・・・・・・光は投げるのやめろとか言わねぇんだな。普通だったら言うだろ。」



「言っても駆流は投げるでしょ?それぐらい聞かなくたって分かるもん。だから、私は駆流を応援するだけだよ。・・・・・ほら、こんな痛みなんてことないから、早く打ってきな!!」



私は救急セットをしまって立ち上がる。



「ふっ、りょーかい。打ってくるよ。だから、ちゃんと見てろよ。」



「駆流!次行けるか?」



「行けます!すみませんでした!」



監督に呼ばれて駆流がグラウンドに向かう。



今は2アウト2塁。



駆流がバッターボックスに入る。



相手のピッチャーは全くスピードが落ちていない。