君と駆ける夏

最初は相手の攻撃。



朝飛と駆流が準備をする。



「俺、先に行ってるからな。」



「おぅ。」



そう言って朝飛がグラウンドに向かう。



駆流が準備を終えてベンチを出ようとした時、私は駆流のユニフォームを引っ張った。



「駆流。・・・・・・・・見てるよ!!私、ここで見てるから!!大丈夫だからね!!」



私は無我夢中で叫んでいた。



緊張しないって思ってたけど、心のどこかでは心配だったのかもしれない。



駆流は私の顔を見て笑った。



「・・・・・分かってるよ!!光。なんにも心配することなんてねーよ!!」



そう言って私の頭をぐしゃぐしゃに撫でるとグラウンドに走っていく。



球場中からたくさんの歓声が上がる。



こんな舞台で野球ができるなんて。



約束を2回も叶えてくれるなんて。



でも、お互いに約束叶えたねって言わなかったのは、ここがゴールじゃないからでしょ?



ここで頂上に上り詰めた時がゴールだと思ってるからだよね?



私もそうだと思う。



駆流が頂点にたどり着いたとき。