「ただいま。って感じしない?」



そういう私に駆流が頷く。



「うーーーん。まぁ、そうだな。」



「甲子園はお前らの家じゃないぞーー。」



朝飛が簡単に言うなって駆流の足を蹴る。



「光!!無理しないでね!!」



私と駆流と朝飛と風香が甲子園球場の外で話す。



風香は応援しに来てくれた。



でも、いつものようにみんな話が噛み合わない。



「風香ありがとう。でも、大丈夫だよ。」



「うん。じゃあ、私上にいるね。・・・・朝飛。勝ってね。」



「おぅ。当たり前だ。」



そう言って握手する風香と朝飛。



本当にいい感じになったな。



「おーい!集合!!」



監督に集められてそれぞれ移動する。



私は萌絵ちゃんと一緒にベンチに向かう。



扉を開けて私は深呼吸した。



そのままグラウンドに1歩でる。



「・・・・・・・・ただいま。」



そう言って目を瞑る。



「光先輩がそうやっている姿見ると、安心します。」



「へへっ。そう?よし、・・・・・さぁ、準備しよ!」