君と駆ける夏

あっ、周りのみんなの声も聞こえる。



みんなが私の容態に気づいたみたい。



あーあ、バレちゃったかなー。



駆流は?



駆流、やったね。



甲子園行けるよ。



って言いたいのに体が動かないや。



でも、聞こえる。



「光!!大丈夫か!?」



ごめんね。



せっかく勝ったのになんにも声かけられなくて。



いや、今伝えなかったら、意味無い。



私は力を振り絞って駆流に言った。



駆流は私の頭を膝にのせて抱えてる。



「か、・・・・・ける。こ・・・・えん。い、け・・・・るよ。」



「分かってる!行ける!!だから、光!!待ってろよ!!今救急車来るからな!!」



駆流が焦ってる。



ごめんね。



ごめんね。




嬉しいはずなのに私のせいでそんな顔させてる。




駆流の顔を見ていたはずなのに、どんどん視界が暗くなっていった。



遠くで駆流の声が聞こた。