君と駆ける夏

私は駆流の背中をぽんぽんと撫でた。



そして、離れると、ニコッと笑ってマウンドに向かう。


抱きしめられた時の熱がまだ残ってる。



のか、さっきまでの熱が上がっているのか。



私は立っているのが辛くてベンチに座った。



最後の声を振り絞って駆流に向かって叫ぶ。



「思いっきりやってこーーーーーーい!!」



私はそう言うと視界がぐるっとおかしくなった。



でも、駆流がニヤッと笑うのが見えた。



目の前がグルグルしてきて座っているのもやっと。



でも、駆流の投球見てなきゃ。



「光先輩!!」



「シーーーーっ!」



私の容態に気づいた萌絵ちゃんにお願いと言った。



もう分かってる。



病院に行かなきゃいけないことくらい。



私はポケットにあった薬を飲んだ。



「プレイボール!!」



1人目のバッターは内野フライで打ち取った。



後、2つ。