君と駆ける夏

「プレイボール!!」



最初は私達の攻撃。



最初のバッターは朝飛。



ボール、ファール、ボール、ボール。



そして、5球目。



カキーーーンッッ



バットに当たったボールは空高く飛んで、フェンスにぶつかる。



ツーベースヒットになった。



ベンチからは朝飛に向かって大歓声。



初めからいい流れを持ってこれた。



その後、打線が続かずその回は惜しくも点数にならなかった。



1回の裏、駆流がピッチャーとしてマウンドに上がる。



1人目のバッターを三振で決めた。



2人目、ヒットを許すも守備に助けてもらって2アウト。



そのまま勢いに乗って3アウト。



うん。いい感じだと思う。



6回までお互いに譲らない戦いになった。



応援にも熱がこもって、球場中からたくさんの歓声が聞こえる。



私も声を出して応援していると、段々喉が痛くなってきた。



「光先輩!声、大丈夫ですか?・・・・咳とか、結構酷いですけど。」



「ううん。大丈夫。決勝だもん。ここで大きな声出さなかったら後悔するかもしれない。」



「そうかもしれないですけど。・・・・無理はしないでくださいね?」



心配そうに萌絵ちゃんが言う。