君と駆ける夏

でも、みんなそんなこと気にせずにいつもと同じプレーが出来ている。



2回戦、準々決勝、準決勝。



初戦の勢いそのままに決勝まで来た。



去年と同じ緊張感。



でも、今回はマイナスな気持ちは一切なかった。



出来ることを、精一杯。



「遂に、決勝だ。ここまで来たら後は、甲子園しかないんじゃないか?ここ絶対勝って、甲子園行くぞ!!」



「「「「「はい!」」」」」」



監督の言葉にも熱がこもる。



「光。・・・・・・ん。」



そう言って私の前に拳を出す。



「うん。・・・・・・・・行ってらっしゃい。駆流。」



私も拳出して、駆流の拳に当てる。



「行ってきます。」



ニコッと笑って朝飛と一緒にマウンドに上がる。



「光先輩。大丈夫ですよ。きっと。このチームなら勝てます。」



隣に立っていた萌絵ちゃんが私に言う。



「うん。私もそう思う。」



私達は真っ直ぐマウンドを見た。