君と駆ける夏

私達の最後の夏が遂に始まる。









「・・・・・・1年ぶりのこの感じ。ワクワクするな。」



「そーだな。相棒。」



「え?今光に言ったんだけど。」



「大丈夫。答えたのは朝飛だけど、聞こえてる。」



「なんだよ、2人とも!!」



「「光(朝飛)ですけど!!」」



「「「あははははっ!!」」」



いつも通りの私たち。



球場の前ではしゃぐ私達は周りから見たら変だよね。



でも、これが私達の良さだから。



「よし。じゃあ、いつも通り準備してベンチに来いよ。」



「「「「「はい!」」」」」



「萌絵ちゃん!行こっか。」



「はい!」



監督の指示でそれぞれが動き出す。



私は中に入ると、ベンチに入る扉の前で深呼吸をした。



そして、扉を開ける。



1年ぶりのこの空気感。



3度目の景色。



私はそのままベンチを通って、1歩前に出てグラウンドに出る。



目をつぶって私はまた深呼吸する。



ここで優勝する。



駆流と、みんなと勝ちに行くんだ。



「光先輩、終わりましたか?」



前に渚砂先輩が私に言った言葉。



「え?なんで、知ってるの?」



「渚沙先輩に教えてもらいました。光先輩にはルーティーンがあるって。」



「そっか。あはは!よし。始めようか。」