君と駆ける夏

「今まで俺にしてきたこと全部。・・・・今更になって本当に光がいてくれて良かったって思うんだよ。・・・・・ありがとう。って言っても足りないくらい。言葉に出来ないくらい、感謝してる。」



「じゃあ、甲子園絶対連れてってね。」



「もう野球本気モード?」



「もちろん!でも、ありがとう。私もね、駆流がいてくれて良かったよ。・・・・・幼い時に夢見てた甲子園に行けたのも、私が野球大大大好きになったのも駆流のおかげ。ありがとうね。本気に・・・・・。」



私はブランコから立って駆流の前に立つ。



「信じてる。勝って、ここに帰ってくること。」



「当たり前。負ける気なんてない。」



「さすがキャプテンだね。」



私がそう言ってニヤッと笑うと駆流が立ち上がった。



「・・・・・マネージャー。いや、・・・・光。・・・・・俺と一緒に、来てくれますか?」



そう言って手を差し出す駆流。



「行き先は、・・・・・・甲子園ですか?」



「いや、・・・・・・甲子園の、1番上です。」



「・・・・・・行きますよ。・・・・・絶対にそこに連れてってくださいね。」



そう言って駆流の手をぎゅっと握る。



「任せてください。」



そう言った駆流の目は今までで1番輝いていた。



ねぇ、駆流。




ありがとう。




大好きだよ。




って、帰ってきたら、甲子園から帰ってきたら伝えるね。




「帰るか。」




「うん。帰ろ。」