君と駆ける夏

「私ね、インフルエンザになって、治っても喉が痛くて。それで昨日、病院に行ったの。そしたら、急性咽頭炎って言われた。喉を痛めすぎて、喉にある咽頭っていう所が炎症を起こすんだって。」



「それで・・・・・どうすれば治るの?」



「声を出来るだけ出さない。大声なんて出しちゃダメ。酷くなると、酷い発熱と劣等感が起きて・・・・・入院しなきゃいけなくなるかもしれないんだって。」



「!?・・・・・そんな。でも、野球やっている以上声を出さないなんて無理でしょ?」



「うん。もちろん。・・・・・私は今まで通りやるつもり。酷くなっても一ヶ月に1度病院に行くし、薬もあるから。・・・・・どうしても甲子園に行くところまで見たいの。だから、・・・・・・・・駆流には言わないで。」



私がそう言うと風香は泣きそうな顔をしてしまった。



「・・・・・・・何で、光はそんなに一生懸命かなー。休みなよって言ったら怒るんでしょ?」



「うん。マネージャーも、野球も、やめたくない。大好きなの。」



「はぁーーーーー。仕方ないな。私も出来るだけ声を出さないように見張ってるよ。なんてね。とりあえず駆流には言わない。きっと言ったら部活休めとか言うからね。」



「うん。ありがとう!」



「でも、病院行った次の日にはちゃんと私に教えてね。絶対だよ。」



「うん。ありがとう。」