「・・・・・・・あそこに立ったことないくせに、ベンチにいるだけの光に俺の気持ちなんて分かるかよって、・・・・・言った。」




俺がそう言うと急に朝飛が話すのをやめた。




「・・・・・・・お前。昨日のこと引きずってんの?引きずってイライラしてても、それは絶対にありえねぇ。光のことなんだと思ってんだよ!!」




朝飛が俺にそんなふうに怒鳴るのは初めてだった。




光のことなんだと思ってるって、そんなの、



「光は俺にとって、家族みたいに大事な存在に決まってんじゃん。」




「じゃあ、そんな大事なやつに、お前はそんな酷い言葉言ったのかよ!!・・・・・光が、光がどんな思いでお前のこと見てたと思ってんだよ!!」




「・・・・どんな思いって、なに?」




「・・・・・・お前さ、野球といつも一緒にいたのは、光だろ?お前がピンチの時、中学からずっと救ってくれたのは光だろ?なのにお前は・・・・・・光にそんな言葉しか言えないんだよ!!お前は光からたくさんの言葉もらったくせに、なんだよそれ!!光が、光が可哀想だろ!!」