君と駆ける夏

試合が再び始まった。




何度か危ない場面はあったけど、周りの守備のお陰でこの回を乗り切れた。




キャプテンが戻ってくるとすぐ渚颯先輩が手当を始めた。




「こないだから、ごめんな。何でこういう大事な時に迷惑かけるんだろうな。」




「迷惑なんて言わないでください。キャプテンがこの状態でも投げ続けているからみんなはもっと頑張ろうって思えているんです。士気がさっきより良くなった気がしませんか?」




私がそう言うと先輩が笑った。




「ありがとう。駆流が光ちゃんのことを大事にしてるのが分かるよ。」




そう言って私の頭をぽんっと撫でた。




駆流が私のこと大事にしてる。




そう人に言われると、嬉しい。




って今はそれより試合に集中!!




「打線で繋げてけよーー!!」




バッターボックスには朝飛。




その次に先輩が打って、3番に駆流。




朝飛は球をじっくり見て、打った。




ボールは高く上がってレフトに・・・・アウト。




朝飛は悔しそうに下唇を噛んだ。




これが最後の私達の攻撃になる。




どうしても後1点が欲しい。