「あ、無理にとは言わないよ?けど俺は、桜田がやってくれたら嬉しいなって!桜田は、人を助けられると思うんだよね!
実際…今助けられたし。」


「え?」

最後の言葉が聞き取れなくて、再度聞き返すと今度はなんでもないと濁された。


「………やってみる。」



やる前から諦めちゃだめだって、昔から言われてた。

本当は、バスケに関わるつもりなんてなかった。でも……でも。


水無月くんを見たら、またボールに触れてみたいとさえ思うことができたんだ。







*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*



「はぁ?バスケ部のマネージャーになっただってー?」



「う、うん。朝入部届けだしてきた。」


「すごいじゃん!え、誰に誘われたの?」



最初にマネージャーをやりたいと言っていたのは美希だから、責められるんじゃないかって思った。








でも、よく考えたら美希はそんなこじゃないのに………


「美希ごめぇーん!!ごめんねっ!」


「おっ?ちょっちょ。」


勢い抱きつくと、少し揺らめいている美希。



出会ったのはつい最近。
でも、私にとって最高の友達だと思う。