「カズマ、そっ…そうだ。紫藤くんは新入生歓迎会のメンバーなのかな」



話題を変えたいのと、桃ちゃんが知りたがっていることを聞いてみることにした。



「あいつがやるわけないじゃん。ケガで部活休みまくってんのに、今レギュラー取り返すのに必死」



「そうなんだ、よかった!」



「よかった?」



「ああっ、ううん。桃ちゃん、てことで安心してね」



なるほどなといった顔でカズマが頷く。



桃ちゃんはカズマや新羽くんの反応が気になるのか、あたしの後ろに隠れた。



「桃、お前こそこーいうのやったらえーねん。友達作るえー機会やぞ」



わっ!



あたしの後ろから引きずりだそうと、新羽くんが手を伸ばす。



パシッ。



その手を振り払ったのは、カズマだった。